誰にでもある発達の偏り

人それぞれ、性格や好み 体型など、様々な偏りがあるように、発達の偏りや特性も誰にでもあるものです。

違いはその偏りの振れ幅が大きいか小さいか…。


偏りの少ない人は、足りない部分を自分で補ったり、いらない刺激には反応しないようにできますが、偏りの大きい人はそれが苦手なんです。

特に発達の偏りは見えにくく、本人がその偏りや生きづらさに、どれだけ負担を感じているかなんて他人には理解してもらえません。


さっき注意されたことをすぐに忘れてしまう・・・

話しを聞いているかと思ったら全く聞いていない・・・

身体をじっとしていられない・・・

優先順位がわからない・・・

時間を忘れる・・・

期限を忘れる・・・

整理整頓ができない・・・

切り替えができない・・・

素早く動けない・・・

早口が理解しにくい・・・

勘違いが多い・・・

思うことがうまく言葉にできない・・・

字がうまく書けない・・・

嗅覚、聴覚、視覚が敏感で反応しすぎてしまう・・・


その特徴が周囲から理解されず、不適切な対応が積み重なると、否定的な自己イメージを増大させ、自己肯定感や自尊心を低下させてしまいます。

そうなっていくと、本来の特性が著しく強く現れたり、並存して他の症状や疾患が生じたりしてしまうのです。努力すれば出来ることも出来なくなってしまうのです。

かけっこが遅い子、身長が低い子、歌が下手な子、不器用な子だっているのと同じように、やらないのではなく出来ないこともあるということ…。

「出来て当たり前」なんてことはありません。出来ない人にとっては出来ない事が当たり前なのです。


学力が高いから出来るはず…

大人しくてニコニコしているからいやじゃないはず…

それは違います。その子に合った関わりが出来ていないとその子なりのSOSを発進しはじめます。…悪循環の始まりです。


そんな生きづらさを抱えた子供たちもいることを理解し、情緒的な困難にも注目しながら正しい関わりをすることで、生きづらさやストレスもやわらぎ、偏りの振れ幅も小さくなるのです。


みんな様々な偏りや特性を持つ者同士でお互いを補い助け合う環境づくりをし、それが「当たり前」になれば、どんな子供たちも安心感・安全感を感じられるようになる。

そして「学び」へと向かってくれるはずです。


子供の特性や個性を活かすのも潰すのも、その子供に関わる「人」次第…「人」がつくる環境次第なのです。

個性を尊重する…そこにつきるのだと思います。


にじいろの風船

群馬県太田市 2019. 9.15 ~ 一緒に集い学び支え合っていきませんか

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