先日、ある施設でたまたま目にしたことです。
「ご自由にどうぞ・・・」と書かれた籠にたくさん飴が入っていました。
通りかかった方がその飴を一握り・・・もう一握り・・・
ご自分のかばんに入れて帰って行かれました。
それを見ていたあるお子さんが傍にいた母親に「この飴、好きなだけもらっていいの?」と・・・
母親は「この飴はね、この施設の人がこの場所に来てくれてありがとうっていう気持ちで置いてくれているんだよ。あなたが好きなだけ持ち帰ってしまったら、後から来た人の分がなくなってしまうよね?もしあなたが来たときに飴が無くなっていたらどう思う?」
お母さんがそう言った後、そのお子さんは飴を2つとり、ひとつはお母さんに渡していました。
そのお母さんは、飴を大量に持ち帰った方を否定することなく、お子さんの学びへ繋げることができました。
人の言動を否定することは簡単ですが、それはあくまでも自分の価値観であり、決め付けたり押し付けたりする必要はないのです。
親はわが子を育てる上でお手本となる立場であり、子供は何気ない日常の出来事と親の言葉と行動を敏感に受け止め、子供自身の目に入る世界から自分の価値観を育てているのです。
親子の距離が近い幼い時期だからこそできる子育てです。
そのお母さんはそこから子供の「良い心」を育てられていると思いました。
自分を振り返り、押し付けの子育てをしていたことに反省を感じた出来事でした。
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